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1級電気工事施工管理技士の合格率・難易度!受験資格や過去問についても解説【2025年度】

1級電気工事施工管理技士の合格率・難易度!受験資格や過去問についても解説【2025年度】

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1級電気工事施工管理技士は、電気設備工事の現場で責任あるポジションを担うために欠かせない国家資格です。

令和3年度から試験制度が「第一次検定・第二次検定」の2段階制に改められ、年齢条件のみで受検可能となったことで注目を集めています。しかし、試験の難易度や合格率、1級と2級の違いが分からず不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、令和7年度(2025年度)の最新情報に基づき、試験内容・合格率・受検資格・他資格との違いなどを詳しく解説します。

1級電気工事施工管理技士試験の受験を検討している方や、建設業界でのキャリアアップや年収アップを目指す方は、ぜひ参考にしてください。

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1級電気工事施工管理技士の合格率・難易度

1級電気工事施工管理技士は、施工管理分野の中でもやや難易度の高い資格です。

令和6年度の試験データでは、一次検定が36.7%、二次検定が49.6%と、いずれも半数以下の合格率でした。

【試験地別】1級電気工事施工管理技士の合格率・難易度

ここでは、試験地別に1級電気工事施工管理技士の合格率と難易度をまとめていきます。

試験地 一次検定 二次検定
受検者数 合格者数 合格率 受検者数 合格者数 合格率
札幌 1,008 299 29.7% 323 145 44.9%
仙台 1,852 586 31.6% 624 276 44.2%
東京 8,726 3,262 37.4% 2,788 1,404 50.4%
新潟 666 208 31.2% 238 126 52.9%
名古屋 2,791 1,091 39.1% 1,012 527 52.1%
大阪 3,709 1,508 40.7% 1,402 727 51.9%
広島 1,062 377 35.5% 356 178 50.0%
高松 938 381 40.6% 369 179 48.5%
福岡 2,703 944 34.9% 990 472 47.7%
沖縄 472 128 27.1% 148 59 39.9%
全国計 23,927 8,784 36.7% 8,250 4,093 49.6%

出典:一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級電気工事施工管理技術検定 結果表」

合格率を地域別に見ると、一次検定では「高松・大阪・名古屋」が比較的高く、沖縄は最も低い結果となりました。

二次検定は多くの地域で合格率が50%前後となっており、一次よりもやや高めの傾向です。

【年度別推移】1級電気工事施工管理技士の第一次検定における合格率・難易度

ここ数年、1級電気工事施工管理技士の第一次検定における合格率は、38〜40%で推移しており、難易度は中程度とされています。

令和6年度からは年齢制限の緩和・実務経験不要となった影響で、受検者数が急増しています。

それにもかかわらず合格率が大きく下がらなかったことから、過去問中心の学習でも十分に対応できる出題内容であると分析できるでしょう。

年度 受検者数 合格者数 合格率
令和6年度 23,927 8,784 36.7%
令和5年度 16,265 6,606 40.6%
令和4年度 15,001 6,458 38.3%
令和3年度 14,407 7,993 53.3%
令和2年度 15,048 5,493 38.1%

※上記は第一次検定(旧・学科試験)の合格率です。第二次検定(旧・実地試験)とは異なります。

出典:一般社団法人 建設業振興基金(施工管理技術検定試験統計資料)

【令和7年度】1級電気工事施工管理技士の合格発表はいつ?

1級電気工事施工管理技士の試験日や合格発表日は、受検計画を立てるうえで非常に重要な情報です。

以下では、令和7年度のスケジュールを「第一次検定」「第二次検定」に分けて整理しています。申請方法によって期限が異なるため、事前にしっかり確認しておきましょう。

受検申請区分 申請受付期間 試験日 合格発表日
第一次検定 2月14日(金)〜2月28日(金)
(ネット申請のみ4月7日(月)まで※1)
7月13日(日) 8月22日(金)
第二次検定 2月14日(金)〜2月28日(金) 10月19日(日) 令和8年1月9日(金)

※1 ネット申請のみ。在学中の方も対象です。インターネット環境がない場合は2月28日までに要相談。
※2 願書販売は1月31日(金)から、WEB注文締切は2月21日(金)正午。
※3 一次検定の合格確認後に二次検定への申請はできません。
出典:一般社団法人 建設業振興基金

申請区分ごとに締切や試験日が異なるため、日程を見落とすと受験機会を逃してしまう可能性もあります。

特にネット申請による延長期間や、第二次検定の注意事項(申請条件)にはしっかりと目を通しておきましょう。

1級電気工事施工管理技士の合格発表はどこで確認できる?

1級電気工事施工管理技士の合格発表は、試験を実施する「一般財団法人 建設業振興基金」の公式サイトで確認できます。

発表当日はアクセスが集中するため、あらかじめ確認方法を押さえておくとよいでしょう。以下に、具体的な確認手順と注意点をまとめました。

 

  1. 1. 建設業振興基金の公式サイトにアクセス
  2. 2. トップページの「電気工事施工管理技士」欄をクリック
  3. 3. 「合格発表はこちら」ボタンを選択
  4. 4. 該当年度・等級・検定(第一次 or 第二次)を選ぶ
  5. 5. 「受検番号」や「生年月日」を入力して検索

合格発表を確認する際には、「受検番号」の入力が必要となるため、受検票などに記載された番号は必ず控えておきましょう

なお、発表当日はアクセスが集中し、公式サイトに繋がりにくくなる可能性があります。時間帯をずらしてアクセスするなどの工夫が必要です。

1級電気工事施工管理技士の新・受検資格区分と必要な実務経験年数(令和7年度)

2024年度(令和6年度)からの制度改正により、1級電気工事施工管理技士の受検資格は大きく変更されました。

令和7年度以降は、新たな区分に基づき、2級合格後の年数や実務経験の有無によって受検資格が決まります。

受検資格区分 必要な実務経験 対象となる合格年度
【区分1】2級第二次検定の合格者 合格後5年以上 令和元年度までの合格者
【区分2】2級第二次検定合格後、特定実務経験あり 特定実務経験1年以上を含む3年以上 令和3年度までの合格者
【区分3】旧制度(学歴+実務経験)

学歴・職歴に応じた年数

(例:高卒9年以上など)

令和3年度以前の受検資格者

出典:建設業振興基金「令和7年度 1級電気工事施工管理技術検定 受検の手引」

自分がどの区分に該当するかを事前に確認しておくことで、無駄な手続きや受検機会の損失を防げます。

詳細は公式の「受検の手引」を確認し、必要に応じて経験証明などの準備も進めておきましょう。

1級電気工事施工管理技士の過去問の活用方法と効率的な試験対策

1級電気工事施工管理技士の合格には、過去問の活用が重要だといえます。

一次検定・二次検定ともに、出題傾向に一定のパターンがあるため、繰り返し出題されるテーマを把握するとよいでしょう。

ここでは、試験形式や出題分野の傾向をふまえた効率的な学習法をご紹介します。

スマホアプリを活用する

スキマ時間を活用して学習したい方には、スマホアプリが便利です。たとえば「1級電気工事施工管理技士【過去問ドリル】」では、過去13回分以上の問題を試験別・単元別・模試形式で演習できます。

間違えた問題のみを出題する「ミスモード」や、未実施の問題だけを抽出するモードなど、記憶の定着をサポートする機能が充実しています。グラフによる進捗管理も可能で、継続的な学習にも最適です。

出題パターンを意識した繰り返し学習

1級電気工事施工管理技士の過去問は、同様のテーマが毎年のように出題される傾向があります。過去問を解く際は、単に正解を覚えるのではなく、「なぜその答えになるのか」「他の選択肢はなぜ誤りか」といった背景理解が重要です。

1回解いて終わりではなく、最低でも3回以上繰り返し復習することで、知識が定着しやすくなるでしょう。特に間違えた問題は重点的に見直すことで、弱点補強ができます。

1級電気工事施工管理技士の合格後に目指せるキャリアパスとは?

1級電気工事施工管理技士の資格を取得すると、現場代理人や主任技術者として大規模工事に関わることが可能になります。

経験年数や所属会社の評価にもよりますが、年収アップや管理職昇進のチャンスが広がることも大きな魅力です。

  • ✓ 現場代理人や監理技術者としての昇格
  • ✓ 電気設備会社・ゼネコン・官公庁案件への就職
  • ✓ 年収600万円以上の施工管理職への転職

1級電気工事施工管理技士は、建設業界でも特にニーズが高い国家資格です。

資格取得後は、自身のスキルに見合った求人に出会えるチャンスも豊富だといえるでしょう。建設業界に特化した転職サービスをご提供する『ベスキャリ建設』では、非公開求人も多数保有しているため、ぜひチェックしてみてくださいね。

1級電気工事施工管理技士に関するよくある質問

ここでは、1級電気工事施工管理技士の資格取得を目指す方が疑問や不安に感じやすいポイントをQ&A形式でまとめます。

難易度や年収、過去問対策、実務経験の申告方法など、試験対策やキャリア形成に役立つ情報をわかりやすく紹介するのでぜひチェックしてみてくださいね。

1級電気工事施工管理技士の難易度は?

1級電気工事施工管理技士の難易度は中~高程度で、令和6年度の合格率は一次検定が36.7%、二次検定が49.6%です。

広範な知識と実務理解が求められ、特に二次の記述式は経験に基づいた表現力も必要です。

出典:建設業振興基金「令和6年度 施工管理技術検定試験 実施状況」 

1級電気工事施工管理技士の年収はいくらですか?

平均年収は約500万~700万円で、勤め先や地域により幅があります

大手ゼネコンや管理職になると800万円を超える場合もあり、資格手当や昇進のチャンスも広がります。

出典:厚生労働省「職業情報提供サイト(job tag)」

1級電気工事施工管理技士は難しいですか?

1級電気工事施工管理技士は難しい資格だといえます。試験範囲が広く、記述式の問題も含まれるため、高度な理解力と表現力が必要です。

実務経験をベースにした設問が出題されるため、実務と知識の両方のスキルが求められます。

出典:建設業振興基金「令和7年度1級 電気工事施工管理技術検定のご案内」

施工管理技士はいきなり1級電気工事施工管理技士になれる?

1級電気工事施工管理技士の第一次検定は、令和6年度の制度改正により、19歳以上であれば誰でも受験できます

ただし、受検資格には細かい区分があるため、建設業振興基金や建設業研修センターの公式「受検の手引」を必ず確認してください。

1級電気工事施工管理技士の勉強時間は?

個人差はありますが、1級電気工事施工管理技士の合格に必要な勉強時間は約300~500時間程度が目安です。

毎日2時間学習すれば4~6か月で到達可能だといえます。過去問の繰り返し学習と記述対策が特に重要です。

1級電気工事施工管理技士は何問正解したら合格?合格ラインは?

1級電気工事施工管理技士の第一次検定では、以下の2つの基準を両方満たす必要があります

  • ✓ 全体得点の60%以上
  • ✓施工管理法(応用能力)の得点が50%以上

問題数は年度によって若干の変動がありますが、例えば全60問の場合、36問以上の正解が目安となります。ただし、施工管理法の得点が基準未満だった場合、総合得点が基準を超えていても不合格となる可能性があるため注意が必要です。

第二次検定は記述式で、採点基準は公表されていませんが、総合評価で60%以上の得点が必要とされています。

出典:建設業振興基金「令和6年度 1級電気工事施工管理技術検定 結果表」

1級電気工事施工管理技士の過去問は何年分解いたらいいですか?

1級電気工事施工管理技士の過去問は最低でも直近5年分は解いておくことが推奨されます。

出題傾向や頻出テーマを把握し、正答率の安定化を図りましょう。二次検定では記述式問題の対策も重要なため、模範解答の写経も有効です。 

施工管理技士の実務経験はバレる?

虚偽の申告はリスクが高く、企業証明書や工事経歴書と照合されるため発覚します。

不正が判明した場合、受検無効や合格取り消しとなる可能性がありますので、正確な記載が必要です。

出典:建設業振興基金「受検申請書類の記載・証明方法」

まとめ

1級電気工事施工管理技士は、電気工事の現場管理において高い専門性と責任を担う国家資格です。試験の難易度は高めですが、過去問の活用やアプリでの効率的な学習により、合格の可能性は大きく高まります。

受検資格やスケジュールを正しく把握し、早めの準備を心がけましょう。また、資格取得後はキャリアアップや年収アップにもつながるチャンスが広がります。

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この記事を書いた人

ベスキャリ建設 編集部

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