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解体工事を行なう上で知っておきたい用語①

更新:2022-05-17

解体工事を行なう上で知っておきたい用語①

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建物や橋などの構造物を造るだけなく、既存の建物を解体する解体工事も建設業界の重要な仕事です。

解体工事の仕事を行なうには、工法に合った解体方法と、解体に必要な許可を把握しておく必要があります。今回は、解体工事の基礎知識と、解体工事で役立つ専門用語について解説します

 

■解体工事とは?

解体工事とは、建物や家屋、橋や道路といった構造物を取り壊す工事のことです。建物の基礎部分の撤去や、解体で出る廃棄物や残留物の回収も行ないます。

建物の解体は基本的に重機を使いますが、道路の幅が狭く、工事車両が通れない場合は手作業で解体することもあります。

構造物は複数の部材や資材を組み合わせているため、適切な手順で取り壊さなければなりません。解体工事は専門性と安全性が求められることから、解体工事は資格と許認可が必要になります。

 

■解体工事を行なう上で知っておきたい用語

解体工事に携わる場合、以下の用語は必ず覚えておきましょう。

 

◇現地調査

現地調査とは、解体工事の工事金額を見積もる際に、解体現場の状況を調査することです。

現地調査で確認する主な項目は、以下のものが挙げられます。

・敷地の境界杭の確認
・解体する範囲
・道路の幅や交通量などの周辺の道路状況
・建物の構造や屋根材
・建物の寸法
・ブロック塀や植栽などの状況

解体工事の依頼を受けた際、施主の立ち合いのもと、実際に目で見ながら現地調査を行ないます。

 

◇分別解体

分解解体とは、解体で出る廃棄物を、種類ごとに選別しながら工事を進める方法です。分解解体は、2002年施行の建設リサイクル法で義務付けられています。

分解解体の施行以前は、廃棄物を選別せず、一気に取り壊すミンチ解体が行なわれていました。しかし、資材をリサイクルする観点から、すべての資材が混ざり合うミンチ解体は禁止され、分解解体が義務付けられたのです。

 

◇解体重機

解体重機とは、構造物の取り壊しに使う重機のことを指します。解体工事に使う主な重機は以下のものが挙げられます。

・ブルドーザー
・トラッククレーン、オールテレーンクレーン
・油圧ショベル、ミニショベル、後方超小旋回ショベル、超旋回ショベル、ホイールローダー

 

◇人力解体

人力解体とは、重機を使わずに手作業で解体する方法です。人力解体で解体工事を行なうケースは、建物の場所が以下の条件を満たす場合に限ります。

・周辺の道幅が狭く、重機が解体現場に入れない
・解体する建物の場所が奥まっている、高低差が大きい
・解体する建物が、交通量や人通りの多い場所にある

 

◇建物滅失登記

建物滅失登記とは、解体や焼失で建物がなくなった際、登録していた登記を消滅させることです。建物消滅登記は、建物の解体から1か月以内に申請する必要があります。解体後に手続きをしなかった場合、建物があるものと見なされ、固定資産税の納付書が送られるので注意が必要です。

また、解体した部分が建物の一部、または付属的な建物だった場合、建物表題変更登記を申請します。

 

◇道路使用許可

道路使用許可とは、人や車両の通行を妨げる工事をする場合、警察署に申請、取得する許可のことです。解体工事で使うトラックや重機が敷地内に駐車できず、やむを得ず道路上(公道)に駐車する場合も道路使用許可が必要です。

また、工事車両が大きさや高さの制限を超える場合、特殊車両通行許可を申請します。

 

◇建設業許可

建設業許可とは、建設業の会社を経営する際に取得する許可のことです。かつての建設業許可は解体業が含まれていませんでしたが、平成28年より「とび・大工工事」の業種内で解体工事業が追加されました。

ただし、請け負う解体工事の代金が1件500万円未満のみの工事を扱う場合、建設業許可を取得する必要はありません。

この記事を書いた人

ベスキャリ建設 編集部

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