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プラント施工管理のやりがいとは?プロジェクト規模で変わるやりがいについて

更新:2022-05-18

プラント施工管理のやりがいとは?プロジェクト規模で変わるやりがいについて

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施工管理の中でも仕事を熟知し、実務経験豊富な人が多い「プラント施工管理」の業務。大規模な現場であることも多く、工期などの兼ね合いから「激務」といわれることもあります。

けれど、施工管理に携わる人なら、一度は経験してみたいと思う現場ともいわれています。

では、プラント施工管理のやりがいはどういったところにあるのでしょうか。激務の中でも見出すことができる「やりがい」についてご紹介します。

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■プラント施工管理は規模が大きい

建設業界における「プラント」とは、工場や貯蔵施設というように特殊な設備を備えた施設を指しています。プラント施工管理の仕事は、工場や貯蔵施設の建設業務となります。一般的な施工管理にあたる「四大管理(品質管理・安全管理・工程管理・原価管理)」が業務の柱といえます。

ただし、プラント施工管理になると危険物の貯蔵施設の建設など、それぞれの法令に準じた建設物を造る必要があるため、建築以外の専門知識が求められるのが現状です。
 

◇プラント建設が大規模になる理由

「プラント(工場や設備施設)」と平たくいっても、その種類は多岐にわたります。回収した資源をリサイクルするほか下水処理などを行う「環境プラント」のほか、食品製造を行う「食品プラント」。また、化学薬品の生成や石油などを生産する「化学プラント」などが主に挙げられます。

規模の大小はありますが、食品プラントでも「生産ライン」「燃料貯蔵施設」「燃料供給パイプライン」などいろいろな施設が必要になります。化学プラントになると、たくさんの貯蔵タンクやいくつものプラントが必要になることでしょう。

また、化学薬品を貯蔵するためのタンク施設には、それに応じた資材を使用する必要があるので材料費なども多くかかります。食品の生産ラインの場合には、直接ラインには影響しないであろうダクト設備に使用するねじなども吟味する場合があります。

これらの理由から、プラント建設には莫大な費用が発生します。なおかつ長期的なプロジェクトになる場合も考えられます。先の工期で完成した工場が稼働してもなお、建設工事が進行中ということもありうる話なのです。
 

◇施工管理も大変になる

大規模な工事になるからこそ、建設会社1社だけでは工期がある工事を請け負うことができません。大きな建設会社でも、作業員の確保や機材調達に限りがあります。そのためプラント建設工事の多くは「JV(Joint Venture・共同企業体)」と呼ばれる複数の建設会社が一つの建設工事を受注し、施工することを目的に立ち上げる事業組織体を作って工事に携わります。

工期ごとに担当する建設会社が変わる場合や、工区ごとに担当する建設会社が違うこともあります。主体となる施工管理部門も工事によってアプローチの仕方が変わってくることも予想されるため、「激務」といわれる所以が見えてきます。
 

◇知識が求められるプラント施工管理

プラント建設は、一般的な造成が主な土木工事や施設の建設工事だけではなく、ダクトやパイプラインといった大規模な吸排気設備や供給設備が必要になります。また、一つの工場を稼働させるまでの電力も必要になるため、変電施設が必要になる場合もあるでしょう。

このところでは、一つの工場の中で汚水の水処理を行って再利用する施設や、廃材リサイクル施設などを併設する企業も多いので、相応の知識が必要になります。

先にも触れましたが、プラント建設工事は長期的プロジェクトです。稼働している工場の近くで建設工事を行う必要があるため、火気厳禁などの制約が出てくる場合がありますし、夜間作業や工場担当者との入念な打ち合わせなど様々な要件が発生することも考えられます。

それに伴う、休憩所などの利用を含めた作業員への周知徹底や、ヒヤリハット収集、危険予知活動なども施工管理の業務になるため、ここからも「激務」であることがうかがえます。
 

■それだけにプラント施工管理はやりがいもある

「激務」だから、プラント施工管理は敬遠したいと思う人もいることでしょう。でも、プラント施工管理には大きなやりがいがあります。

長期的プロジェクトだからこそ、全工期が完了し、竣工した時には大きな達成感が得られるうえ、施工管理担当者にとって大きな実績となることでしょう。
 

◇安定した収入が得られる

プラント建設工事は大規模かつ長期の建設工事になるため、企業としても経営能力が求められます。

もちろん、発注する企業としても公共工事の入札資格の指標となる「経営事項審査」の結果や、建設業許可の内容などを踏まえて業者を選定します。JVとして参加する場合でも、経営能力やノウハウ、工事実績などが注目されることでしょう。

このような建設会社に勤め、施工管理者としてプロジェクトに参加している場合、収入もある程度確約された部分があるはずです。

大卒かつ「1級管工事施工管理技士」や「1級電気工事施工管理技士」などの資格を保有するほか、リーダーや主任級としてのポストや監理技術者として統括の立場にいる場合は資格手当なども期待できるでしょう。

残業などが増える可能性は否めませんが、収入面の安定は大きなやりがいにつながると考えられます。
 

◇自分が起こした施工計画で多くの人を動かせる

監理技術者になると、一ヶ月・一週間・一日単位の施工計画を立てることもあります。工事の進捗状況や、資材の入荷や建機の稼働状況などを見計らうほか、作業員の人数などを相対的に確認してスケジュールを組み立てます。

スケジュールはたった一枚の紙かもしれませんが、複数名の施工管理チームや、現場で働く建設作業員のすべてが動くための重要な指示書として機能します。工期内で仕事を終えるための施工計画ですので重責はありますが、あらゆる情報を収集し、分析を重ねたうえで施工計画を立てること、その目標に向けて全員が気持ちを一つに通わせて作業にあたることを考えるとやりがいを感じられるはずです。
 

◇海外勤務のチャンスも?

大手の総合建設会社になると、海外のプラント建設を受注する可能性も高まります。

施工管理者として現地へ飛び、現地の現場作業員とコミュニケーションをとりながらスケジュールにのっとって竣工へこぎつけるというプロセスも、プラント施工管理の醍醐味の一つとなるでしょう。

長期出張もしくは出向・転勤など場合によっては処遇や待遇が大きく変わってしまうデメリットがありますが、施工管理で海外勤務をしたいと考える人には、プラント施工管理に携わることで転機につながるかもしれません。
 

■まとめ

あらゆる方面に気配りが必要な施工管理の仕事。その中でも実務経験や保有資格が重視されるプラント施工管理の仕事は激務といわれることが多いのですが、やりがいも十分に感じられる業務です。

将来的なチャンスにつながる可能性もあるので、施工管理者としてスペシャリストを目指す場合はプラント施工管理の分野にも飛び込んでみることをおすすめします。
 

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この記事を書いた人

ベスキャリ建設 編集部

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