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プラント施工管理に必要な資格とは?転職時に役立つ資格について解説

更新:2025-04-22

プラント施工管理に必要な資格とは?転職時に役立つ資格について解説

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建設業界の中でも一大プロジェクトとして位置づけられ、「高度な専門知識が必要」とされるのがプラント建設業務です。中でもプラント施工管理は、一般的な建築物の施工管理とは異なり、より専門的かつ複雑な工程を担うため、特化して担当する人材が求められます。

そのため、「どんな資格を持っていればプラント施工管理の現場で活躍できるのか」「転職時に有利になる資格は何か」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

本記事では、プラント施工管理に携わるうえで必要・推奨される資格について、具体的に解説していきます。これからプラント関連の建設工事を手がける企業への転職を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

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プラント施工管理には幅人い知識が必要

実際に施工管理の業務に就いている人の中には、「プラント施工管理に興味があるけれど、二の足を踏んでいる」という声が寄せられることがあります。

理由を聞くと「どのような業務内容なのか分からない」「プラント施工管理の仕事は激務だと聞いたことがある」「プラント建設だから、何か特殊な資格が必要になるのでは?」という不安が先だってしまうようです。

「プラント」とは製造設備や工場のこと

まずは「プラント」とは、どのような建設物を指すのかを説明してまいります。建設業界における「プラント」とは、製造設備関連の構築物や、工場全体のことを指しています。プラント施工管理の業務は「工場の建設・増築現場での施工管理」、「製造・貯蔵設備関連の建設現場での施工管理」となります。

一般住宅やビルというような建設物とは大きく異なり、プラント建設工事では、その企業が求める工場について、燃料や薬品などの貯蔵施設や供給設備の建設も必要になる場合がほとんどです。

プラント建設工事は建設工事の一種

「プラント建設工事」は、一般住宅やビル、屋内施設の建設と同様、建設工事のひとつです。したがって、プラント建設に関する特定の資格はありません。土木や建設分野の資格があれば十分に施工管理業務に携わることができます。

プラント建設工事に関しても、施工管理の業務内容である「四大管理」が行われます。ただし、先述の通り、燃料や薬品などの貯蔵施設や供給設備を建設する場合は、それらに対応する資材選定が必要になりますし、場合によっては工法が限られることも予想されます。その建設現場に応じた機材確保も必要でしょう。

また、稼働中のプラントにおける新設・増設工事の施工管理の場合、一般的な住宅や施設建設とは異なる「危険予知(ヒヤリハット)」に対応する必要があります。化学薬品や石油貯蔵設備がある場合は、火器を扱う工事の対応や事前計画、工場を持つ事業所との協議が求められます。もちろん、現場作業員の休憩所の環境整備には細心の注意を払わなければいけません。こういった知識が求められることは覚えておくとよいでしょう。

プラント施工管理が取得すべき資格

プラント施工管理を目指すうえで、最もおすすめの資格は「1級〇〇施工管理技士(建築・管工事・土木など)」です。プラント建設は、建設業界のなかでも特に規模が大きいため、複数の企業が協働するケースが一般的です。そのため、統括管理を担う監理技術者の配置が必要になる場面も多く、資格保有者の需要は高まっています。

転職の際は、この資格に加えて施工管理の実務経験をアピールするとより効果的です。特に、監理技術者や主任技術者としての経験があれば有利に働きます。

実務経験が浅い場合でも、「原価管理」や「安全管理」など四大管理の中で得意分野を具体的に伝えることで、選考で好印象を与えられるでしょう。

プラント施工管理職で役立つ資格

施工管理技士の資格は、建設業界において高く評価される資格のひとつです。なかでもプラント施工管理の仕事に携わる際に、取得しておくと有利な施工管理技士資格をご紹介します。

プラント建設では、土木または建築工事に関する資格だけでなく、電気系統や配電、各種供給設備、ダクトなどの管工事に関する資格が求められる場面もあります。こうした工事は複数の分野にまたがるため、それぞれの領域で高度な専門性が必要とされます。

ただし、資格がなければプラント施工管理に携われないというわけではありません。あくまで、工事の性質や内容を理解し、スムーズな施工管理を行ううえで役立つものとして位置づけられます。

電気工事施工管理技士

電気配線や、配電設備というように電気工事に関する資格です。一般住宅やプラント、ビル、鉄道など幅広い分野で電気工事は必要になるので、工事の大小にかかわらず現場でのニーズが高い資格です。

1級電気工事施工管理技士の資格保有者の場合、大学で電気工学や機械等の分野を履修している人や、電気主任技術者免状や第1種電気工事士免状を取得している人もみられます。
電気工事の概念だけではなく工事の流れや工法、なども熟知していることが認められ、施工管理の分野でも適切な管理ができることが期待されます。

管工事施工管理技士

下水道の配管や衛生設備工事、吸排気設備のほか冷暖房設備というような管工事にかかわる資格です。プラント工事の場合従業員のトイレといった衛生設備のほか、水処理施設や空調設備といったところで管工事設備工事が深くかかわります。

場合によってはガスや重油などの燃料等の供給に関するパイプライン工事など重要な工事に携わることもあるため、プラント施工管理では重宝される資格のひとつと言えるでしょう。

1級管工事施工管理技士の資格保有者の場合、配管に関する1級技能検定合格証書を保有している人や、大学で土木工学や建築学を履修している人もみられます。管工事施工管理技士の保有者が施工管理に携わることで、適切な管理ができることが期待されます。

まとめ

プラント施工管理は、大規模かつ高い専門性を求められるプロジェクトを統括する役割を担うため、非常にやりがいのある仕事です。「プラント施工管理」という分野では、土木や建設工事で求められる特別な資格は不要です。しかしながら、ある程度建設工事の施工管理経験を持ち、管工事や電気工事に関する施工管理技士の資格を保有することで、プラント工事を中心に請け負う企業への転職や、監理技術者への就任時に有利に働きます。

プラント建設業務は共同企業体での工事が多いほか、発注金額が大きい大規模工事であることがほどんどです。プラント施工管理の仕事を希望する場合は、実務経験と「1級〇〇施工管理技士」の資格を取得しておくと良いでしょう。

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この記事を書いた人

ベスキャリ建設 編集部

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