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現場代理人とは?現場監督の違いや資格要件について紹介

更新:2024-02-13

現場代理人とは?現場監督の違いや資格要件について紹介

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建設工事の現場には、現場代理人、現場監督という肩書きを持つ人がいます。工事現場で働く方の中でも、現場代理人と現場監督の違いを知らない方も少なくないでしょう。

現場代理人は現場監督よりも立場が上ということもあり、建設の世界でキャリアアップする1つの目標になります。

今回は、現場代理人の仕事内容、現場代理人と現場監督の違い、現場代理人になる方法を解説していきます。

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■現場代理人の仕事内容

現場代理人とは、経営者の代理として工事現場の責任者を務める立場を指します。本来は経営者が工事現場の責任者を務めるのが望ましい反面、複数の工事現場を1人の経営者が担当するのは不可能です。

そのため、経営者が現場代理人を選任し、工事現場の責任を負うのが現場代理人の役割です。現場代理人の仕事内容は、工事現場に常駐しながら、施工上で必要な工程管理や安全管理、工事現場全体の運営や取り締まりなどを行います。また、経営者の代理として、請負代金の請求や受領、変更などの権限を持ちます。

現場代理人を工事現場に常駐させることは、建築業法で義務付けられていません。しかし、大規模な公共工事では現場代理人を配置するのが望ましいとされています。

また、現場代理人が担う権限が大きいことから、現場代理人を選任した件ことを発注者に書面で通知しなければなりません。現場代理人が持つ具体的な権限や、契約の変更や解除といった不測の事態が起きた際の責任の所在なども書面に明記します。

国土交通省の「公共工事標準請負契約約款」では、現場代理人は建設業の一切の権限を持つとあります。しかし、実際のところ現場代理人が担う権限は制限されており、現場代理人の仕事内容と責任の所在が明確になっているのです。

 

■現場代理人と現場監督の違い

現場監督とは、主任技術者・監理技術者を指します。

現場監督は工事現場に常駐し、施工計画の作成、工程や安全の管理、作業員への技術的な指導監督などを担います。工事の流れを管理することが主な仕事で、工事現場の取り締まりや請負代金金額の変更や請求といった権限がないことが現場代理人との違いです。

工事現場全体の取り締まりやお金の権限など、現場代理人は現場監督と比べて仕事内容がより厳しいものになります。そのため、現場代理人が現場監督の上の立場になることも少なくありません。

また、現場代理人も現場監督と同様に、施工計画や工事の指導監督などを行います。両者の仕事内容で似ている部分があることから、現場代理人と主任技術者・監理技術者を兼任することも可能です。2つを兼任する場合、以下の条件を満たす必要があります。

・    兼任をしても施工上で支障がないと工事の発注者が認める
・    発注者と現場代理人兼現場監督と連絡体制を確保できる

ただし、現場代理人は1つの工事現場に1人が常駐するため、複数の現場を兼務することはできません。

 

■現場代理人になる方法

現場監督よりも立場が上になるので、現場代理人にキャリアアップしたいと考える方も多いでしょう。そこで、現場代理人になるために、必要なスキルなどを紹介します。

 

◇現場代理人に必須の資格はない

現場代理人になるために資格は必要ありません。そもそも現場代理人の配置義務は建築業法ではなく、契約上に基づいて配置するためです。

経営者の代理として任務を遂行できる人材であると認められれば、資格がなくても現場代理人になることができます。ただし、経営者の代わりを務めるためには、正社員の雇用関係が必須です。

 

◇現場代理人に必要なスキル

現場代理人に必要なスキルは、工事現場全般の知識と経験、決断力、コミュニケーション能力です。

・工事現場全般の知識と経験

現場代理人は工事現場を取り締まるうえで、工事の内容や作業の進め方、使用する設備や機械などを把握する必要があります。

現場代理人は資格が必要ないうえに、現場で施工に携わることもありません。しかし、現場代理人は工事現場で施工に関する作業員に指示を出したり、問題点の改善策を考えたりする必要があります。工事の内容を理解していない状態では、現場代理人を務めることは難しいでしょう。

・決断力

また、現場代理人は工事の知識と経験をもとに、正しい決断をするスキルも必要です。工事の遅れや事故などのトラブルが起きた際は、責任者である現場代理人が的確な指示を出し、トラブルを解決しなければなりません。

知識と経験がない決断は「思いつき」に過ぎないため、現場代理人になるには現場監督として知識と経験を積み、決断力を養う必要があるでしょう。

・コミュニケーション能力

そして、現場代理人は現場監督や作業員、出入りする工事関係者と連携をとりながら業務を行います。多くの関係者とコミュニケーションをとり、良好な関係を築くことで、工事がスムーズに進みます。

作業が滞っている工事があれば、現場代理人がいち早く察知し、率先して改善案などを指示することも時として必要です。

現場代理人が積極的にコミュニケーションをとり、自らが率先して行動することで、作業員から認められる存在にならなければなりません。

このように、現場代理人に選任されるには、様斬なスキルを持つ人材と認められる必要があります。毎日の働きぶりが評価の対象になると考え、現場監督として着実にキャリアを重ねましょう。

 

■まとめ

現場代理人は経営者の代理として、工事現場の取り締まりや請負代金金額の請求や変更などの権限を持ちます。

一方、現場監督は作業の流れを管理するため、現場代理人の方が立場が上になることが多いようです。現場代理人に資格は必要ありませんが、工事現場の知識と経験、コミュニケーション能力や決断力が求められます。作業員や関係者と良好な関係を築き、現場代理にふさわしいと認められる必要があるでしょう。

また、現場代理人になるためには、正社員の雇用関係が前提です。現場監督から現場代理人へのキャリリアップを目指す場合、より大きな工事に携われる業者に転職することも1つの手です。

 

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この記事を書いた人

ベスキャリ建設 編集部

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